Rock My Love 売却、フランスへ

昨年、3戦3勝で2歳シーズンを終えた Rock My Love がアメリカ人馬主の George Strawbridge 氏に売却されたとのニュースがこちらに掲載されています。

Rock My Love は3戦目にバーデンバーデン競馬場での Preis der Winterkönigin(1600m, G3, 2歳牝)を制し、2歳女王の座に君臨。今年の3歳戦線での主役と目されていました。Nallera に続いてこの世代の有望な牝馬がドイツを離れるのは非常に残念です。

ドイツの名門マルクス・クルーク厩舎からフランスのフレディ・ヘッド厩舎へ転厩されるとのことで、今後はフランスを主戦にキャリアを重ねていくことでしょう。新天地での活躍を期待します。

ポルク騎手逝去

昨年のジャパンカップでイキートスに騎乗したポルク騎手が他界したとのニュースが1月4日(木)にドイツ競馬公式ページにて発表されました。

f:id:german-racing:20180108043830j:plain

がんとの闘病について、ポルク騎手のインスタグラムで綴られたこともありました。

ポルク騎手はまだ34歳でした。昨年はイキートスとのコンビでダルマイヤー大賞を制するなど、これからのますますの活躍が期待されていました。

通算勝利数は892勝。これからのドイツ競馬を牽引していく存在だっただけに、本当に残念です。心からご冥福をお祈りいたします。

2018年のドイツ競馬開催日程

明けましておめでとうございます。昨年夏にインターネット回線がまともに使えなくなり、しばらくお休みしておりましたが、再び更新できる環境が整いました。

まずは2018年のドイツ競馬開催日程についてお知らせします。すでに昨年末には公式サイトに掲載されておりました。こちらをクリックすると表示されます。

細かな情報はまだ入手できていませんが、おそらく3月25日(日)のデュッセルドルフ競馬場とマンハイム競馬場での開催が芝シーズン開幕日です。

ダルマイヤー大賞 イキートスV

7月30日(日)に行われたダルマイヤー大賞 Grosser Dallmayr-Preis(2000m, G1, 3歳上)は、Iquitos(イキートス)が制しました。公式の記事はこちらです。

イキートスは今年2戦して2着2回。ともにシュタルケ騎手が手綱を取っていましたが、今回はシュタルケ騎手がP.シールゲン厩舎の Enjoy Vijay に騎乗することが決まっていました。従って、イキートスのグリューシェル師は D.Porcu 騎手に依頼しました。

レースではイキートスはいつも通り後方に待機。4角~直線では、焦ることなくインコースを選択し、ロスなく走りあっという間に抜け出しました。D.Porcu 騎手の見事な騎乗をグリューシェル師は「完璧」と称しました。

今後は9月3日(日)のバーデン大賞から10月1日(日)の凱旋門賞を目指すとのことです。

german-racing.hateblo.jp

ダルマイヤー大賞展望 イキートス復活なるか

夏~秋の古馬G1シリーズ

7月30日(日)ミュンヘン競馬場
Grosser Dallmayr-Preis(2000m, G1, 3歳上)

8月13日(日)ベルリン・ホッペガルテン競馬場
Grosser Preis von Berlin(2400, G1, 3歳上)

9月3日(日)バーデンバーデン競馬場
Grosser Preis von Baden (2400m, G1, 3歳上)

9月24日(日)ケルン競馬場
Preis von Europa(2400m, G1, 3歳上)

11月1日(水)ミュンヘン競馬場
Grosser Preis von Bayern(2400m, G1, 3歳上)

ダルマイヤー大賞展望

いよいよ夏~秋の古馬G1シリーズが始まります。第1弾は、30日(日)にミュンヘン競馬場で行われるダルマイヤー大賞 Grosser Dallmayr-Preis(2000m, G1, 3歳上)です。

f:id:german-racing:20170728035320p:plain

Iquitos(イキートス)

注目は、昨年のドイツ年度代表馬 Iquitos(イキートス)。昨年のジャパンカップで7着と敗れた後、今年すでに2戦しています。しかし復帰戦のバーデン経済大賞 Preis der Badischen Wirtschaft(2200m, G2, 4歳上)、2戦目のハンザ大賞 Grosser Hansa-Preis(2400m, G2, 3歳上) ともに2着。2000mの今回は決してベストな条件ではありませんが、このメンバーでは負けられません。

Noor Al Hawa

昨年12月にカタールダービーを制した Noor Al Hawa も有力です。昨年10月まではドイツやフランスでマイル前後の距離を主戦場としていましたが、2000mのカタールダービーで中距離適性の高さを見せました。4ヶ月ぶりの実戦となった前走のG3戦は3着でしたが、今回は上積みが見込めるでしょう。

Potemkin

昨年シャンティ競馬場でG2ドラール賞、ローマ競馬場でG1ローマ賞と連勝した Potemkin も復活が期待されます。連勝後、休み明けとなったガネー賞では7着とシンガリ負け。初めての大敗を乗り越えて、今回どのようなレースを見せるか注目です。

Enjoy Vijay

今年の独ダービーで僅差の2着だった Enjoy Vijay は、初の古馬との対戦でどこまで戦えるか。3歳世代の代表として、健闘を期待したいところです。鞍上は日本でもおなじみのシュタルケ騎手です。