独ダービーは19頭立て 混戦模様

7月2日(日)にハンブルク競馬場で行われる独ダービー Deutsches Derby(2400m, G1, 3歳)は19頭立てになりました。本命不在の混戦模様です。上位争いが期待される馬を紹介します。

1番(17番枠)Colomano

ケルンでのトライアルレース Oppenheim-Union-Rennen(2200m, G2, 3歳) を制した Colomano は17番枠に入りました。鞍上は Helfenbein 騎手で、2014年に独ダービーを制したシーザムーンの主戦を務めていましたが、落馬による負傷を懸念され、独ダービーでは乗り替わりとなった過去があります。この大一番にかける想いは計り知れません。外枠での発走となりますが、ベテランらしく落ち着いた騎乗に期待です。

2番(11番枠)Windstoss

前走、Colomano の2着だった Windstoss は、最後まで力強い粘りを見せました。前々走でレース中に転倒した6日後だっただけに、順調だったらと思わずにいられない健闘ぶりでした。11番枠からの発走です。

3番(7番枠)Langtang

ここまで5戦3勝2着2回と、抜群の安定性をもつ Langtang は、7番枠と比較的良い枠に恵まれました。ただ今回は主戦の E.Pedroza 騎手が同厩舎の Warring States に騎乗するため、今回は J.Bojko 騎手が手綱をとります。J.Bojko 騎手とのコンビは過去2戦あり、G3勝ちもあるため、不安はないでしょう。最有力の一頭です。

4番(16番枠)Northsea Star

Northsea Star は今回が4戦目。デビュー勝ち後、重賞を2戦して着実に力をつけている印象です。シーザスターズ産駒の底力には魅力があります。16番枠からの発走です。

5番(4番枠)Warring States

Warring States は日本でも話題となっているハクサンムーンの半弟です。ミュンヘンでのトライアルレース Bavarian Classic(2000m, G3, 3歳)を制し、1番人気で臨んだ Oppenheim-Union-Rennen(2200m, G2, 3歳) では Colomano の4着でした。母父サクラバクシンオーの血がハンブルクでの2400mでどのように影響するのか未知数ですが、絶好の4番枠からロスなく競馬ができればチャンスが開けるでしょう。

6番(12番枠)Enjoy Vijay

シュタルケ騎手が騎乗するのが Enjoy Vijay です。前々走の Bavarian Classic(2000m, G3, 3歳)では Warring States の僅差の2着と健闘しています。前走の Ittlingen Derby Trial(2000m, G3, 3歳)では Langtang から3馬身差の6着でした。名手シュタルケ騎手に導かれて上位に食い込めるでしょうか。

12番(18番枠)Parviz

 ハノーファーで Derby Trial(2200m, L, 3歳)を制したのがこの Parviz です。外ラチ沿いから鋭い末脚を伸ばしての快勝でした。ここまで3戦2勝。キャリアは浅いですが、成長力に期待です。

13番(1番枠)Sargas

ハノーファーでの Derby Trial(2200m, L, 3歳)で Parviz の2着でした。当時まだキャリア2戦目だったことを考えれば、上出来といえるでしょう。今回は絶好の1番枠からスムーズな競馬をすれば、十分に上位争いができます。

参考レース:4月9日 Derby-Trial(デュッセルドルフ)

参考レース:5月1日 Bavarian Classic(ミュンヘン)

参考レース:5月28日 Ittlingen Derby Trial(バーデンバーデン)

参考レース:6月5日 Derby Trial(ハノーファー)

参考レース:6月11日 Oppenheim-Union-Rennen(ケルン)