イキートス 目の怪我でサンクルー大賞回避

サンクルー大賞への出走を表明していたイキートス陣営ですが、前走のバーデン経済大賞 Preis der Badischen Wirtschaft(2200m, G2, 4歳上)のレース中に石が目に入ったことによる怪我の影響で、サンクルー大賞を回避するとハンズ・ユルゲン・クレッシェル(Hans-Jürgen Gröschel)師が語りました。記事はこちらです。

回復が早ければハンザ大賞 Grosser Hansa-Preis(2400m, G2, 3歳上)への出走もありえるとのことです。

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イキートスはサンクルー大賞へ

5月28日(日)にバーデンバーデン競馬場で行われたバーデン経済大賞 Grosser Preis der Badischen Wirtschaft(2200m, G2, 4歳上)で僅差の2着に敗れたイキートス(Iquitos)は、登録をしていた7月1日(土)のハンザ大賞  Grosser Hansa-Preis(2400m, G2, 3歳上)には向かわず、7月2日(日)のサンクルー大賞へ向かうとの発表がありました。

こちらの記事によると、ハンズ・ユルゲン・クレッシェル(Hans-Jürgen Gröschel)師は「ハンザ大賞に出走させるつもりだったが、サンクルー大賞へ向かうということでオーナーと意見が一致した」と語ったとのことです。また、「問題は鞍上で、7月2日は独ダービーがあるため、前走手綱をとったシュタルケ騎手が乗れるかどうか」とのことで、誰が鞍上に指名されるのか注目されます。

 

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2番人気 Colomano ケルン競馬場での独ダービートライアル制す

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11日(日)にケルン競馬場で行われた独ダービートライアル Oppenheim-Union-Rennen(2200m, G2, 3歳)は、2番人気の Colomano が制しました。Colomano はこれで重賞2勝目。鞍上の Helfenbein 騎手は同馬にテン乗りでしたが、ロスのない見事な騎乗でした。

Helfenbein 騎手は2014年、Sea The Moon の主戦として独ダービー直前まで3戦3勝でしたが、落馬の影響を懸念されて、独ダービーではスミヨン騎手に乗り替わったという苦い経験があります。その独ダービー本番、Sea The Moon は日本でも報道されるほどの圧勝。その勝利を関係者と喜ぶ Helfenbein 騎手の姿がありましたが、心中は複雑だったことでしょう。Sea The Moon は次走のバーデン大賞ではC.デムーロ騎手鞍上で2着となり、その後故障により引退しました。

Colomano は次走、もちろん独ダービーに出走しますが、代打で結果を出した Helfenbein 騎手が再び手綱をとるか、M.Klug 厩舎の主戦である A.de Vries 騎手(落馬による負傷中)にバトンが渡されるか、注目が集まります。

公式の記事によれば、Helfenbein 騎手は「ぜひダービーで騎乗したい。Colomano は私の中で独ダービーの本命だ。」と語ったようです。

2着の Windstoß も粘り強い競馬をしました。前走で激しい落馬事故があったにも関わらずこれだけの競馬ができるというのは、地力がある証拠でしょう。3着の Northsea Star も浅いキャリアながら健闘しました。大舞台で期待できる血統なだけに、本番での激走も期待できます。1番人気の Warring States(ハクサンムーンの半弟)は、一瞬良い脚を見せましたが伸びきれず4着。期待を裏切る結果になってしまいました。

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ケルン独ダービートライアル 注目はハクサンムーン半弟 Warring States

※ドイツ国内の3歳の主要レース一覧はこちら

本日11日(日)にケルン競馬場で独ダービートライアル Oppenheim-Union-Rennen(2200m, G2, 3歳)が行われます。

Warring States

注目は、ハクサンムーンの半弟 Warring States(父ヴィクトワールピサ)。前走は半年ぶりの休み明けながら、ミュンヘンでの独ダービートライアル Bavarian Classic(2000m, G3, 3歳)で競り合いを制して1着となりました。ひと叩きされて臨む今回は、より大きな期待を集めます。

Colomano

昨年11月にクレフェルト競馬場で Herzog von Ratibor-Rennen(1700m, G3, 2歳)を制した Colomano も人気を集めるでしょう。休み明けの前走 Dr. Busch-Memorial(1700m, G3, 3歳)では4着と敗れていますが、巻き返しも十分考えられます。

その他の有力馬

その他、準重賞勝ちのある Windstoß(先週出走も落馬)、中距離の平場を連勝中の Shanjo、前走休み明けで Warring States の4着だったシーザスターズ産駒 Northsea Star、前走サンクルー競馬場でのG2戦で4着(5頭立て)だった Monreal などもおり、やや混戦ムードです。

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Langtang バーデンバーデンのダービートライアル制して重賞2勝目

28日(日)にハンブルク競馬場で行われたダービートライアル Ittlingen Derby Trial(2000m, G3, 3歳)は、1番人気の Langtang が制して重賞2勝目。鞍上はペドロサ騎手。

Langtang は昨年10月の Preis des Winterfavoriten(1600m, G3, 2歳)を制した後、半年ぶりの休養明けの前走 Dr. Busch-Memorial(1700m, G3, 3歳)で2着と敗れていました。

今回の勝利で Langtang は5戦3勝2着2回。重賞2勝はドイツ国内の3歳では Langtang のみで、実績で頭ひとつ抜けた形になります。

バーデン経済大賞 Guignol 鮮やか逃げ切り

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28日(日)にバーデンバーデン競馬場で行われたバーデン経済大賞 Grosser Preis der Badischen Wirtschaft(2200m, G2, 4歳上)は、Guignol が鮮やかに逃げ切りました。レースの写真はこちら

鞍上にシュタルケ騎手を迎えたイキートス(Iquitos)は最後方からレースを進め、直線半ばから鋭く伸び、一気に先頭の Guignol をとらえる勢いでした。しかし Guignol が脅威の粘りを見せ、最後まで先頭を譲らずゴールイン。昨年のバイエルン大賞がフロックでないことを証明しました。

人気を集めた Dschingis Secret はイキートスを意識するように後方から2番手を追走したものの、直線で伸びを欠き5着。残念な結果に終わりました。

(追記)

公式の記事によると、イキートスのハンズ・ユルゲン・クレッシェル(Hans-Jürgen Gröschel)師は次のように語っています。

「最後方から強い競馬をして満足をしている。ひと叩きしていたら負けなかっただろう。次は(7月1日の)Grosser Hansa-Preis(2400m, G2, 3歳上)に向かう。」

バーデン経済大賞展望

28日(日)にバーデンバーデン競馬場でバーデン企業大賞 Grosser Preis der Badischen Wirtschaft(2200m, G2, 4歳上)が行われます。残念ながらサヴォワヴィーヴル(Savoir Vivre)は体調が戻らずに回避となりました(記事はこちら)。出走馬は6頭ですが、強豪が揃いました。

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Guignol

 昨年11月のバイエルン大賞 Grosser Preis von Bayern(2400m, G1, 3歳上)で最低人気から鮮やかな逃げ切りを果たしたのが Guignol です。昨年、G2では堅実に上位争いをし、夏のベルリン大賞 Grosser Preis von Berlin(2400m, G1, 3歳上)では2着のナイトフラワー(Nightflower)からおよそ1馬身差の3着と健闘していました。バイエルン大賞以来の実戦となった前走のガネー賞では、およそ5馬身差の8着と敗れています。一叩きして一変することは十分に考えられ、陣営もバイエルン大賞の再現を狙っていることでしょう。

Iquitos

7着に敗れたジャパンカップ以来となるのがイキートス(Iquitos)です。昨年のドイツ年度代表馬に選ばれた実力馬で、これまでバーデンバーデン競馬場で3戦3勝と、抜群の相性を誇っています。昨年G1初制覇を果たしたバーデン大賞 Grosser Preis von Baden(2400m, G1, 3歳上)の後、G1を連戦して5着、4着、7着と結果を出せませんでしたが、リフレッシュして臨む今回は復活が期待されます。

Dschingis Secret

 前走、サヴォワヴィーヴル不在の Gerling-Preis(2400m, G2, 4歳上)を圧勝したのが Dschingis Secret で、連勝中の同馬はもっとも勢いがあると言えるでしょう。これまでのキャリアで大崩れしたのはバーデン大賞のみで、タフな馬場に不向きだったのかもしれません。今回はパンパンの良馬場が予想されており、力を発揮できることでしょう。

Devastar

Devastar はこれまでG3を中心に活躍してきました。昨年は8戦してすべて5着以内で、G3勝ちもある堅実なタイプです。G2への挑戦は昨年のバーデン経済大賞 Grosser Preis der Badischen Wirtschaft(2200m, G2, 4歳上)以来で、当時はイキートスから5馬身離れた4着でした。力をつけた今、その差はどこまで縮まったか。

Va Bank

 ポーランド調教馬として、昨年8月、11戦無敗でバーデンバーデンの重賞 Preis der Sparkassen Finanzgruppe(2000m, G3, 3歳上)に挑戦し、強豪 Potemkin を押さえて見事に勝利。大きな衝撃を与えました。レース後にはオーナーが「来年のバーデン大賞で走らせたい」と語っており、今回は大きな意味をもつ一戦となります。4月にベルリン・ホッペガルテンの準重賞で4着と敗れていますが、ここを目標に仕上げてきたでしょうし、要注目です。

Wai Key Star

昨年5月のバーデンバーデン競馬場でのダービートライアル Ittlingen Derby Trial(2000m, G3, 3歳)で強烈な勝ち方を見せ、独ダービー Deutsches Derby(2400m, G1, 3歳)で2番人気に支持されたものの4着と敗れましたが、その後ハノーファーでの3歳G3戦(レース動画参照)を制しました。その後は精彩を欠きG3、準重賞で5着と続いています。前走は休み明けであることを考えれば、今回が正念場となります。