French Kingが4連勝でベルリン大賞制覇
11日(日)にベルリン・ホッペガルテン競馬場で行われたベルリン大賞Grosser Preis von Berlinは、オリビエ・ペリエ騎手鞍上のFrench Kingが強い競馬で4連勝を飾りました。
決して楽なメンバーではありませんでした。ドバイシーマクラシックの勝ち馬Old Persian、プリンセスオブウェールズステークスの勝ち馬Communiqueといった外国調教馬が揃った中での横綱相撲でした。French Kingの次走については明言されておらず、バーデン大賞は選択肢のひとつではあるものの、凱旋門賞への登録があることについて調教師は語っています。
https://www.german-racing.com/gr/aktuelles/meldungen/20190811-110819-nachbericht-hoppegarten-so.php
なお、Old Presianはバーデン大賞へ向かうと発表がありました。
https://www.attheraces.com/news/2019/August/12/german-return-in-the-mix-for-old-persian
独オークスは伏兵Diamanta
4日(日)にデュッセルドルフ競馬場で行われた独オークス(Preis der Diana)は、単勝24.5倍の伏兵Diamantaの快勝で幕を閉じました。
振り返れば、レースは波乱で幕を開けました。穴人気のIsmeneがスタートで躓きミナリク騎手が落馬。カラ馬となったIsmeneは先頭を走り、騎手たちにとっては先の読みづらいレース展開になったのではないでしょうか。
Diamantaはインコースの好位を追走し、非常にスムーズな競馬でした。Pecheur騎手の好騎乗です。すでにダービージョッキーであり、毎年リーディング上位に食い込みながらもG1の勝利数は多くない彼にとって、最高のパフォーマンスとなりました。
なお、空馬となったIsmeneは先頭でゴールを駆け抜けました。
バーデンバーデン競馬を振り返って
遅くなりましたが、今月1~2日に行われたバーデンバーデン競馬写真をご紹介します。
1日(土)のメインは1200mのG3戦Silberne Peitsche。メイダンでのアルクォズスプリントを制したThe Right Manが当然のように圧倒的支持を得ました。
レースではさすがの横綱相撲で抜け出しかけたところで、わずかキャリア3戦目の3歳馬Namosがインから伸びてまさかの差し切り勝ち。前走で初勝利を挙げたばかりの新星の走りに場内は驚きに包まれました。今後の活躍が楽しみでなりません。
また、鞍上のWladimir Panov騎手は1つ前のレースでも勝利を挙げており、関係者たちから大いに祝福される様子が印象的でした。
2日(日)はまずダービートライアルのG3戦が第3レースに行われました。
こちらも波乱で、8戦1勝で最低人気のAcconが強い競馬を見せました。鞍上のJiří Palik騎手は大レースでの騎乗は多くはないものの、今回はインコースをうまくつく好騎乗を見せ、さすがベテランといったところです。
今回のバーデンバーデン競馬のメインといえる古馬のG2戦バーデン経済大賞。
人気を集めたのは、昨年の独ダービーで1番人気に支持されながら3着となったあと、惜敗が続いていたRoyal Youmzainでした。また、一昨年の独ダービーとオイロパ賞を制したWindstoßも惜敗続き。それでもファンの多い馬で2番人気に支持されていました。
レースはまたしても波乱でした。昨年の重賞で惜しいレースが続いていたItoboがMarco Casamento騎手の騎乗に応えて力強く抜け出しゴールイン。7歳にして初重賞制覇となりました。
マーフィー騎手鞍上Fox Championが独2000ギニー制す
19日(日)にケルン競馬場で行われた独2000ギニーを制したのは、英国調教馬のFox Champion でした。鞍上は日本でもおなじみのオイシン・マーフィー騎手でした。
Fox Champion は逃げてそのまま押し切る強い競馬。最後は外ラチ近くまで持ち出したマーフィー騎手の手腕も光りました。Fox Champion はこれで4連勝。重賞初制覇となりました。
マーフィー騎手はドイツ語を勉強したことがあるそうで、少し話せるようでした。「紫色はドイツ語でなんと言うの?」と質問をする場面も見られました。